突然の化けものの登場に、ご利用者は驚きながらも伝統の祭りを懐かしみ、大変喜ばれていました。今年度は、職員だけではなく、ご利用者にも化けもの役となっていただき、花模様の長襦袢に角帯を締め、手ぬぐいと編み笠で顔を隠し、一緒に飲み物をお酌して回りました。ノンアルコールビールを注いでいただき、久しぶりのビールの味に舌鼓を打たれていた方も。皆で楽しいひとときを過ごしました。
※化けものとは…学問の神様といわれる菅原道真公を祀る、”鶴岡天神祭”別名「化けもの祭」が、毎年鶴岡でこの時期に開催されています。派手な衣装に大きな編み笠で顔を隠した化けものが、手に徳利と杯を持ち、無言で酒を振る舞う習わしがあります。その昔、道真公が京都から九州に配流される時、道真公を慕う人々が、時の権力をはばかり、姿を変え顔を隠して密かに酒を酌み交わし、別れを惜しんだという言い伝えがあります。化けもの姿で3年間誰にも知られずにお参りすると、念願が叶うと言われています*